「CNET Japan Innovation Conference 2008
~いよいよ本格化する動画ビジネス最前線~」(CJIC 2008)
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20383956-2,00.htm
動画サイトといっても、その実態は大きく2つに分けることができる。
1つはYahoo!動画やGyaOに代表される「動画配信サイト」。
そしてもう一方がYouTubeやニコニコ動画などの「動画共有サイト」である。
動画配信サイトは事業主がコンテンツ調達から権利処理、
再生画質の管理などを総合的に担っている。
一方の動画共有サイトでは、ユーザーがアップロードした
ショートクリップ的な映像素材をメインコンテンツとする。
ユーザーの意識も、映像そのものの視聴よりも
コミュニティへの参加のほうが強いという側面がある。
これらの動画サイトに2007年の1年間でどれだけの人が
訪れていたのだろうか。VRIの調査によれば、推定2815万人。
実にインターネットユーザーの64.0%に相当する。
1日単位でみると、動画サイトへの接触者は233万人、
平均滞在時間は28分35秒という規模だ。
同じくVRI調査による2008年9月のサイト別アクセス状況をみると、
推定接触者1位はYouTubeで1586万人。
これにYahoo!動画(516万人)、ニコニコ動画(496万人)が続く。
平均滞在時間のトップはニコニコ動画(2時間38分)で、
2位YouTube(1時間22分)を大きく引き離している。
コミュニティ要素の強い共有サイトが滞在時間を伸ばす傾向にあり、
ニコニコ動画やYouTubeのほか、Google Video、AmebaVisionの
4サイトで動画サイトの利用時間のうち約85%を占めた。
こうした動画コンテンツ、およびインターネットCMを測定する際に
注意したいのは、これまでと同様にリーチを計るだけでは
メディア全体のパワーを表せないという点だ。
いま確立されつつあるのは、メディアを含むより大きな
“コミュニティ”介在型のモデルである。
コミュニティの中には既存メディアと同列にブログやソーシャル
ネットワーキングサービスといったUGC(User Generated Contents)が
並び、そこに企業から広告やPRで情報が届けられる。
コミュニティからオーディエンスへの情報伝達は必ずしも一方通行ではなく、
オーディエンスからコミュニティへのフィードバックも起こり得る。
ここがメディアにとって新しいビジネスチャンスとなる領域だ。
メディア力を正確に把握するために、「メッセージの到達(Reach)」、
そしてコミュニティによる「メッセージの増幅(Amplification)」を
意識すべきである。