中国におけるネットショッピングは、
2005年から2006年にかけて都市部を中心に急激に普及してきた。
今年上半期、中国国内のインターネットショッピング取引額は
531億5,000万元におよび、2007年通年の561億元に迫った。
中国は2010年には日本を抜き、アジア太平洋地区で
最大のネットショッピング市場になる見通し。
急成長している中国のネットショッピング市場を語るには、
全体利用者数の85.1%を占めている淘宝網抜きには考えられない。
拍拍網、TOM 易趣網、当当網、卓越亜馬遜網などの競合があるが、
淘宝網は56.3%の市場シェア、57.3%の高ロイヤリティで
圧倒的な優位性を示している。
では、なぜか淘宝網はこんなに熱いのか。
それは淘宝網が100%中国ローカル企業であり、
しっかり中国消費者の心理と購買習慣を掴んだからと考えられる。
私の考える淘宝網成功のポイントは次の3点である。
1.支付宝(Alipay)の使用
淘宝網をはじめ、中国のネットショップでは「支付宝(Alipay)」
というシステムが使われている場合が多い。「支付宝」は
買い手と売り手の間にある仮想口座のような存在である。
買い手は商品を購入後、商品代金を直接売り手に支払うではなく、
まず支付宝に預ける。支付宝は、入金があったことを売り手に伝え、
売り手は商品を発送する。買い手は商品を受け取り、
商品に問題がないことを確認した後、支付宝に代金を売り手に
支払うよう連絡する。もし商品に問題があって返品した場合は、
支付宝から買い手に商品代金が返還される。
ネットでの買い物は顔が見えない取引のため、特に支払いにおいて、
最も中国でのネット販売のボルトネックと考えられていたので、
「支付宝」の登場は安心・安全にネットショッピングできる
環境を提供し、多くの消費者にネットショッピングの第一歩を
踏み出させたと言えるだろう。
2.チャットツール“旺旺”導入
中国人の消費習慣として、売り手と買い手のコミュニケーションが
重要である。スーパー、自動販売機以外に、何の情報交換もなく
物を買うという光景はほとんど見られない。
一方通行になりがちなネットという仮想の世界で、
中国人に買い物させるのは大変に難しいのである。
そこで、淘宝網がオンラインチャットツール“旺旺”を導入した。
旺旺を通じて、買い手と売り手は取引の前後に自由にチャットができる。
写真でしか判断できない商品に対して問い合わせたり、値引きしたり、
いろんなコミュニケーションができる。元々顔の見えない仮想の世界で、
このチャットツールはリアルタイムの双方向コミュニケーションを通じ、
リアルの買い物と同様の楽しみを提供したのである。
3.独特のチャンネル分け
淘宝網では、通常の商品カテゴリー別のチャンネル分けがあるが、
それ以外に「男」と「女」という2つの独特のチャンネルがある。
ネットショッピングをする人のすべてが、自分が何を買いたいのかを
明確にしているわけではない。中にはウィンドウショッピングのような
感覚でショッピングサイトに来ている人も相当数いる。
淘宝網の「男」と「女」チャンネルでは、男女別に世の中の
流行、ファッション、芸能、娯楽、健康、ホビーなど
様々な最新情報を入手することができるため、消費のチャンスを広げ、
ネットショッピングの楽しさがより一層高まったといえる。
日本国内消費市場が減少する一方で、中国など新興国の成長から
目を離せない。特に海外向けのネット通販という低コスト、
低リスクの市場拡大手法は益々注目されている。ただし、
すべて良いものであれば売れる時代ではなくなったため、
淘宝網のように現地の消費者の消費習慣をじっくり研究、
把握したうえで行動することをお勧めする。
http://japan.internet.com/busnews/20090122/8.html?rss
なるほど。旺旺のとこ、本当にその通りだと思います。

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