2008年12月16日火曜日

フラメンコ 曲目略解説

【アレグリアス】
カンテ・チコ
3拍子系。名前の由来は、ALEGRIA(喜び)から来ている。
アラゴン地方のホタを元にして、スペイン南部の港町カデイスに
生まれ、ジプシー達の生きる“歓び”を表現した曲。歌のあいだの
リズムのバリエーションで、踊り手のテクニックが披露されます。
特にバタ・デ・コーラで踊るのは一流の舞踊家の証しとされています。

【ブレリア】
カンテ・チコ
3拍子系。ロマの結婚式で踊られたカンテ・デ・ハレオを継承する曲。
名前の由来はハッキリしないが、BURLERIA(ブルレリア=悪ふざけ)
という説もあります。
ソレアの形式から派生させたものといわれています。
フラメンコの形式の中で最もはつらつとした曲。
フラメンコの華とも呼ばれる速いテンポと複雑なクロス・リズムは、
踊り手の即興で情熱的に踊られます。

【カーニャ】
カンテ・グランデ
3拍子系。最も古い部類に入る唄で、ラメントと呼ばれる
母音歌唱のリフレインが特徴。ソレアと良く似ているが、
シギリージャに近いそうです。マントンを用いて優雅な振りで
踊られています。昔はほとんど踊られなかったこの曲が、
カルメン・アマジャがこの曲をレパートリーにいれてから注目され、
良く踊られるようになったといいます。

【カラコレス】
カンテ・チコ
3拍子系。カラコレスとはかたつむりの事。
かたつむり売りの口調を真似た歌詞からこの名がついた。
伝統的な歌詞が独自のメロディによって歌われる事がほとんど。
大変華やかで群舞で踊られる事が多いそうです。
扇(アバニコ)、マントンがよく使われるとか。

【ファンダンゴ】
ポルトガルの舞踊と伝統的な歌を意味するfadoなど由来とする、
独特なスペイン民族音楽の1スタイル。アンダルシアの他の地方にも
ファンダンゴのスタイルがあるというが、ウエルバの曲は
他の地方のものと比べて異なる特徴がある。

【ファル-カ】
カンテ・チコ
スペイン北部の民謡に、カディス的色づけがされたもので、
2拍子で、1コンパスを2小節としています。短調の哀愁を帯びた曲。
主に男性によって踊られることが多いそうです。
劇場で踊られるようになったフラメンコ、「オペラ・フラメンカ」
によって愛された曲です。

【ガロティン】
カンテ・チコ
スペイン北部の民謡がフラメンコ化したもので、
踊りに遊戯的で滑稽な要素をもたらしたといわれています。
帽子をもって踊られる陽気で明るく小枠な曲。
リズムはタンゴ系の2拍子だが、踊りのカウントは4拍子と数え、
1拍・3拍にアクセントを置くと分かりやすい。

【グアヒ-ラ】
カンテ・チコ
キューバの大衆の唄とリズムが、アンダルシアの風土にとけあった
陽気な恋の唄です。軽やかに扇(アバニコ)を動かして踊ります。
6/8拍子と3/4拍子の混合リズムで構成されています。

【マルティネ-テ】
カンテ・グランデ
カンテ・ビエホと呼ばれ、ロマの古く深い絆の唄です。
パロ・セコ(乾いた曲)と呼ばれる無伴奏歌の中の曲。
鍛冶屋のハンマーの音を伴奏によく歌われて、
変則的な5拍子のリズムからなります。
無伴奏部分はバストン(杖)を用いて踊られることもある。
厳粛で劇的な雰囲気を醸し出しています。

【ペテネ-ラ】
アンダルシア民謡がフラメンコ化したものと言われています。
曲の由来は、伝説のカンタオーラの名、または綽名「ペテネーラ」
に起因し、独特なリズムと歌の後半でリズムが早くなるのが特徴です。
フラメンコアーティスト、特にヒターノの間で不幸を呼ぶという
言い伝えがあり、その名さえ口にしない人もいるそうです。
舞曲としても頻繁に踊られるそうですが、黒いマントンを
頭からかぶるなど暗い雰囲気の演出をされることが多く、
日本では開演前に舞台を塩で浄めることもあるそうです。

【ルンバ・フラメンカ】
カンテ・チコ
キューバン・ルンバに代表される中南米起源の舞曲が逆輸入され
フラメンコ化したもの。フィナーレにふさわしい、
ラテン・リズムの魅力を取入れた明るく楽しい曲と踊りです。
1950年代南米からスペイン、カタルーニャ地方で
ルンバ・カタラーナとなり、覚えやすく軽快なリズムが
アンダルシアに伝わってルンバ・フラメンカとなったそうです。

【セビジャーナス】
カンテ・チコ
フラメンコの本場セビージャのフエリア(春祭り)の時に踊る、
明るく楽しい曲です。本来フラメンコの曲種には属していません。
曲の4番構成は恋に例えて、
1番出会い、2番誘惑、3番喧嘩、4番仲直りと言われる。

【シギリージャ】
カンテ・グランデ
フラメンコの最も古い曲の一つ、ロマの苦悩や嘆きの唄といわれ、
歌い手にとっての難曲の一つともいう。変則的な5拍子から成る
リズムは、悲壮で儀式的な劇的雰囲気を醸し出します。

【ソレア】
カンテ・グランデ
3拍子系。『フラメンコの母』とも呼ばれるフラメンコの代表的な曲。
人生のあらゆる場面を情念に込め、孤独の真髄を歌う。踊り手は
ジプシー達の深い悲しみや嘆きを、激しい情熟を秘めて踊ります。

【ソレアポルブレリア】
カンテ・チコ
厳かで格調の高いソレアと陽気でダイナミックなリズムのブレリアの
両者の魅力を合わせ持つ、激しさの中に厳かな雰囲気をただよわせている。

【タンゴ】
カンテ・チコ
アルゼンチン・タンゴとは異なり、起源は古く、中南米で生まれた
2拍子のリズムが19世紀初めにスペインに入り、カディス周辺で
歌い踊られてきたというハレオスから独自に発展したと
考えられています。
タンゴは、カディス・セビージャ・ヘレス・マラガの4種があり、
他にもエストレマドゥ-ラのタンゴもあります。
2拍子の強いアクセントをもつ曲想は、心をゆさぶるダイナミックなものです。

【タンゴデマラガ】
マラガ地方のタンゴ。マラガ出身のカンタオール、
エル・ピジャージョの創した二拍子系の曲です。

【タンギージョ】
カディスの唄、タンギージョ・デ・カディスとしても有名。
歌詞は陽気で滑稽、無意味な内容で、よくフェスタで歌われる。
タンゴよりも速いテンポだが、フラメンコではタンゴと同じととされている。

【タラント】
カンテ・チコ
カンテ・ミネロ・レバティノ(東方の鉱山の唄)と呼ばれた
アンダルシア東部の「タランタ」は、鉱夫達の嘆きの唄で、
本来舞踊はつかないそうです。その曲調を活かして2拍子の強い
アクセントと哀調を帯びた曲「タラント」を生み、
カルメン・アマジャが最初に踊ったといわれています。

【ティエント】
カンテ・チコ
1コンパス2拍子・2小節の4拍子系のシリアスな曲で哀愁にみちた
独特の雰囲気を持つ踊りです。ゆっくりとしたテンポのタンゴの一種とか。
19世紀末カディスのタンゴから派生したといわれフラメンコの中では
比較的新しい曲らしい。当初はTango Tientoタンゴ・ティエントと
呼ばれていたそうです。シギリージャやソレアの色合いが加えられ,
陽気なタンゴとは雰囲気が違います。

【ソロンゴ】
グラナダのヒターノたちが歌っていた民謡のひとつを
詩人ガルシア・ロルカが採譜し名高くしたもの。
最初は穏やかなリズムに始まり、徐々に烈しく盛り上がり、
終盤はブレリアで締めくくる事が多い。
基本はペテネーラのリズムの曲です。

http://www.asahi-net.or.jp/~ue1k-ootn/sakuinF.html

雑学までに、抜粋。

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